書籍名を『 』で括るという慣習(しきたり)はどこから来たのだろうか
そもそも書籍名を『 』で括るという慣習、しきたりはどこから来たのだろうかmeganii.icon
東京書籍の教科書(『新しい国語』)では、『』が書名に使われているとあるが、一律「 」を用いているとのこと
確かに、一般の書籍・新聞・雑誌などでは、書名を示す際に『 』を用いることが広く行われています。『 』を用いることで、それが書名であることをより明確に示せるという利点があるためかと思われます。ただし、書名ではなく作品名(あるいは論文名など)を表す際には、書名と区別して「 」を用いるということもよく行われています。
書名と作品名で書き分ける場合には、一見同じ名称でも、短編集の書名としては『走れメロス』と書き、単独の作品名としては「走れメロス」と書くことになります。1冊の本が1編の作品からなっている場合には、それを書名として扱うか作品名として扱うかによって、『坊っちゃん』「坊っちゃん」と書き分けることになります。
教科書では、作品名を示す場合が多いといえますが、書名を示す場合だけ『 』を用いるとなると、見かけ上の不統一感が生じたり、どちらを使うべきかの判別がしにくい事例がしばしば出てきたりすることが考えられます。
また、学校教育において参考にされることの多い資料である「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」(昭和21年3月、文部省発行)には、かぎ括弧の中でさらにかぎ括弧を用いる場合に二重かぎ括弧を用いる旨が記されていますが、書名や作品名については特段、二重かぎ括弧の使用を促す記述はありません。
以上のようなことから、「新しい国語」では、書名を示す場合であっても一律に「 」を用いています。
一、カギは、対話・引用語・題目、その他、特に他の文と分けたいと思ふ語句に用ひる(例1234)。これにフタヘカギを用ひることもある。 二、カギの中にさらにカギを用ひたい場合は、フタヘカギを用ひる(例5)。
三、カギの代りに" "を用ひることがある(例6)。" "をノノカギと呼ぶ。 (1) 「お早う。」
(2) 俳句で「雲の峰」といふのも、この入道雲です。
(3) 国歌「君が代」
(4) この類の語には「牛耳る」「テクる」「サボる」などがある。
(5) 「さつきお出かけの途中、『なにかめづらしい本はないか。』とお立寄りくださいました。」
(6) これが雑誌〝日本〞の生命である。
11 記述記号の注意点
3 括弧類の種類
①かぎ, かぎ括弧(「」)会話, 強調, 注意を引きたい語句, 引用文などをくくる. 横書きでは, この場合にコーテーションマークを使用する方法がある. ②二重かぎ(『』) 一重かぎの中で用いる場合や書名・雑誌名をくくる場合がある.
③パーレーン(()) 補足や語句の説明をくくる.
④コーテーションマーク('' "") 横書きにおいて, かぎ括弧や二重かぎと同じように用いる.
⑤キッコウ, 亀甲(〔〕) 縦書きで引用文中に引用者の補足説明を付ける場合に使用する. 横書きではブラケット([])を使用する. table:3.3.4 二重かぎかっこ『』
記号 表記 例
二重かぎかっこ『』 全角 『基礎日本語辞典』
文献、書籍、映画などのタイトルを示す場合や、かぎかっこの中にさらにかぎかっこを入れる場合に使用します。